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当院の解説 船橋整形外科病院は千葉県船橋市に所在し、”整形外科における専門医療の実践”を柱とした整形外科専門病院です。手術件数などの詳細はこちらをご確認ください。 目次 1. 上腕骨外側上顆炎とは 2. 上腕骨外側上顆炎の症状 3. 上腕骨外側上顆炎の病態 4. 上腕骨外側上顆炎の検査方法 5. 上腕骨外側上顆炎のリハビリテーション 6. 日常生活での注意点 7. さいごに 1. 上腕骨外側上顆炎とは 上腕骨外側上顆炎とは、上腕骨の外側上顆と呼ばれる部分に付着する手関節、手指の伸筋群(手首を反らしたり、指を伸ばす筋肉)の腱に炎症を生じ、肘の外側に疼痛をきたす疾患です。テニスやバドミントンなどのラケットを使用するスポーツでの発症頻度が高く、バックハンドストロークの際に手関節が背屈し、インパクトの瞬間に痛いため「テニス肘」とも呼ばれますが、日常生活動作や労働により発症することが多く、30歳代の後半から50歳代に多いといわれています。職業では、1㎏以上の重い道具を使う仕事や、20㎏以上の物を1日10回以上持ち上げる仕事、2時間以上の繰り返す動きを伴う仕事が本疾患に関連していると考えられています。一般的な生活習慣の人で0.8~1.3%、労働者では2.0~12.2%に発症します。 ほとんどの患者さんはリハビリテーション(リハビリ)、投薬などの保存的治療で改善しますが、難治性となり手術が必要になることがあります。船橋整形外科グループでは上腕骨外側上顆炎と診断される患者さんは毎年1000人程いますが、そのうち手術になるのは10人、1%前後です(2019-2022年上腕骨外側上顆炎と診断された外来患者4361人、手術件数47件)。 2. 上腕骨外側上顆炎の症状 手を使った時に肘や前腕の外側に痛みが生じるのが主な症状です。タオルを絞る、物を持ち上げる、掃き掃除をするなどの動作が上腕骨外側の手関節伸筋付着部(手首を動かす筋肉が付いている部分)に最も負担がかかるため、痛みが生じることが多いです。 3. 上腕骨外側上顆炎の病態 上腕骨外側上顆炎は、主に短橈側手根伸筋と呼ばれる筋肉の腱付着部症であり、炎症や変性、微小断裂が生じている事が痛みの原因になっていると考えられています(図1参照)。しかし、同部位を治療したのみでは症状がとれないこともあり、輪状靱帯の肥厚、滑膜ヒダによる障害、軟骨変性などの関節内病変の関与も報告されています(図2・3参照)。 図1 上腕骨外側上顆炎の病態 図2 腕橈関節の滑膜ヒダ 図3 橈骨頭の軟骨変性 4. 上腕骨外側上顆炎の検査方法 日本整形外科学会の診断基準は以下の通りです。①手関節への徒手抵抗にて肘外側に疼痛が生じる(写真1参照)、②外側上顆を押すと強く痛む(写真2参照)、③腕橈関節の障害など伸筋群起始部以外の障害によるものは除く。 診断基準以外によくみられる臨床所見は、チェアテスト、中指伸展テストなどの疼痛誘発テストです(写真3、4)。いずれかに当てはまる場合は、上腕骨外側上顆炎が疑われる為、早めの受診をお勧めいたします。 写真1 手関節への徒手抵抗 写真2 外側上顆の圧痛 ※補足事項 ◎写真1 手首を反らした被検者(患者)の握り拳を、検者が抵抗を加えると疼痛が誘発されます。 <上腕骨外側上顆炎の検査例> 写真3 チェアテスト 写真4 中指伸展テスト ※補足事項 ◎写真3 手首を反らした状態で、椅子を持ち上げた際に肘の外側が痛む場合、上腕骨外側上顆炎を疑います。 ◎写真4 肘を伸ばした状態で、中指へ抵抗を加えた際に肘の外側が痛む場合、上腕骨外側上顆炎を疑います。 外来受診時の画像検査はまず単純レントゲン検査を行います。上腕骨外側上顆炎では石灰化像がまれにありますが、正常なことが多いです。変形性肘関節症、外側側副靱帯損傷などを鑑別するために行っています。難治症例に対してはMRIを行い、変性部の損傷程度、関節内病変の有無を確認しています。 5. 上腕骨外側上顆炎のリハビリテーション 熱感や腫脹を認める急性炎症期では、疼痛部位のアイシング(アイスパック等を使用して患部を冷やすこと)を実施します(写真5参照)。アイシングは1回あたり15分程度を目安とします。熱感、腫脹の軽減がみられても、肘関節の曲げ伸ばし運動での痛みが残存する場合は、痛みがない範囲で肘関節の自動屈伸運動や手関節を背屈する軽いストレッチングを行うことで関節周囲軟部組織の局所循環改善を図ります(写真6参照)。 写真5 アイシング 写真6 腕のストレッチ また、上腕骨外側上顆炎と診断された方の多くは、肘関節の局所症状に加え、肩甲骨周囲の柔軟性が低下しているケースが多く、肩甲骨周囲の硬さが肘への負担を増やして痛みの原因となっています。肘関節の負担軽減を目的に、肩甲骨周囲のストレッチを行います。 (写真7参照)。 写真7 肩のストレッチ さらに当院では、経過に応じてさまざまな物理療法機器を用いて症状に対応しています。 一例として、エコー検査機器(写真8参照)を用いて、圧痛部位の確認や筋肉・関節の動きを観察し、拡散型圧力波(写真9参照)を用いて症状の改善を図ります。 拡散型圧力波は、即時的な除痛効果と遅発的な組織修復効果があるとされ、上腕骨外側上顆炎に対しても効果的であるとされています。拡散型圧力波を施行し、1回目から症状の軽減を認める場合もありますが、2回目以降に症状の変化を自覚される場合も多く見受けられる為、効果判定を行いながらリハビリプランを検討していきます。 写真8 エコーを使用した検査例 写真9 拡散型圧力波の治療例 その他、上肢の筋力が低下していることが原因で、肘関節に負担がかかっている可能性も考えられます。このように、上腕骨外側上顆炎のリハビリにおいては、病態に応じた運動療法を選択し、必要に応じて物理療法機器を使用しながら治療を進めていく必要があります。詳細につきましては、リハビリに来院された際に担当の理学療法士へお尋ねください。 6. 日常生活での注意点 できる範囲で肘関節、手関節、手指の使用頻度を減らすように心がけることがリハビリを進めるうえで重要です。痛みが伴う動作は損傷部位に負担がかかっているので、なるべく控えるようにしましょう(写真10参照)。 写真10 デスクワークでの負担軽減方法 ※補足事項 ◎写真10 長時間のパソコン作業を行う際は、肘関節への負担を軽減する為に、前腕の腹側にタオル等を敷くことで、手関節背屈保持を軽減し、肩甲帯や上肢の過活動を抑えることができます。 7. さいごに 上腕骨外側上顆炎は上肢疾患の中で比較的多く見受けられる疾患の1つです。日常生活や、仕事での使いすぎによって症状が悪化するので、受診が遅れると慢性化する恐れがあります。 当院では船橋整形外科クリニック、西船クリニック、市川クリニックの3施設において、理学療法士が身体の状態を個別に評価し、一人一人に即したリハビリを提供させていただいております。安易に放置せず、早めの受診をおすすめいたします。 執筆:市川理学診療部 梶山裕太 監修医師:松葉友幸 参考文献 1)日本整形外科学会診療ガイドライン委員会.上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン2019.南 江堂.2019 2)中村利孝ら.標準整形外科学第10版.医学書院.2008 3)一般社団法人日本理学療法学会連合.理学療法ガイドライン第2班.医学書院.2021 4) 林典雄ら.整形外科運動療法ナビゲーション上肢.MEDICALVIEW.2008 5)相澤純也ら.整形外科理学療法ベストガイド.中外医学者.2018 6)日本運動器SHOCKWAVE研究会. 7)大歳憲一ほか:上腕骨外側上顆炎の疫学と保存療法.整形・災害外科,2020;63:1749-1756. 8)村田景一ほか:上腕骨外側上顆炎に対する鏡視下・直視下手術併用療法.整形・災害外科,2020;63:1811-1816. 9)Mullett H, et al. : Arthroscopic treatment of lateral epicondylitis ; clinical and cadaveric studies. Clin Orthop, 2005; 439: 123-128.
ふなせいコラム:股関節本稿では、当院における人工股関節全置換術後のリハビリテーションについて紹介します。 (人工股関節全置換術の手術についての概要はこちらから) 当院の解説 船橋整形外科病院は千葉県船橋市に所在し、”整形外科における専門医療の実践”を柱とした整形外科専門病院です。手術件数などの詳細はこちらをご確認ください。 目次 1. はじめに 2. 手術前のリハビリテーション 3. 入院中のリハビリテーション 4. 退院後のリハビリテーション 5. 最後に 1. はじめに 最小侵襲手術(MIS)は筋肉や軟部組織の損傷を限りなく少なくすることで、術後の身体への負担を少なくし、早期回復が期待できる手術法です。特に当院では日本で初めて筋腱温存に優れた前方アプローチ(DAA)を全例で採用することで、約1週間の入院で歩行が自立し退院することを可能としています。入院中に十分なリハビリを行うため、術後のリハビリテーションの通院頻度はそれほど多くありません。退院後、自宅で毎日セルフエクササイズを行うことで、十分な成果を上げることができます。そのため、遠方の方でも手術を受けやすい環境になっております。 2. 手術前のリハビリテーション 手術が決まった段階からリハビリテーションを開始します。手術前からリハビリテーションを開始することで、血流循環を良くし、筋柔軟性を高め、患部以外の筋力が向上し、術後のリハビリテーションをスムーズに遂行できるようになります。 3. 入院中のリハビリテーション ● 日常動作練習 当院では、術後1日目からリハビリテーションが始まります。理学療法士・作業療法士の指導のもと、ベッド周囲の動作練習や立ち上がり練習、歩行器を用いた歩行練習やトイレ動作の確認を行います。早期離床をすることで深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の予防や、入院期間の短縮が期待できます。 術後2日目以降からは杖を用いた歩行や階段昇降、屋外の歩行も確認します。また、靴下の着脱動作や物を拾う動作、床上動作などの日常生活動作の確認も行います。入院中に集中的にリハビリテーションを行うことで、ほとんどの方が安定して杖歩行で退院することができています。 歩行器を使った歩行練習 階段昇降の練習 ● 脱臼予防指導 術後3週間は脱臼危険性が高くなるため、脱臼を防ぐための動作指導を実施しています。脱臼しやすい姿勢(禁忌肢位)となる動作の確認を行い、退院までに日常生活の中で禁忌肢位が起こりやすい場面でも安全にお過ごしいただけるように確認・練習を繰り返し行います。 ● 退院前教室 退院前には日常生活の動作指導や日常のちょっとした注意点を講義と実技指導を交えて行う退院前教室を開催しています。講義では退院後に許可される動作や就労活動の確認、脱臼についてなどを詳しく説明します。実技指導では日常生活で行う動作を練習します。自宅の状況に応じて布団に寝るための床上動作の練習などの動作を確認します。他にも歩行速度の計測、体組成の測定を行い退院後の生活がイメージしやすくなるような個別の説明も含めて行っています。 教室に参加していただく利点は、同じ手術をされた方が集うため、症状などの共有や自身が気付かなかったことでも他者の質問により知ることができ、退院後の不安を少しでも軽減できることです。 床上動作の練習 安全な靴下の履き方 教室の様子 4. 退院後のリハビリテーション 術後3週・6週・12週に定期外来診察があり、同じ日に外来リハビリテーションも並行して行います。時期によってできることが増え、リハビリテーションの実施目的も変化するため、段階的に新しいセルフエクササイズを指導させていただきます。 ※術後3週以降は、主治医と相談のうえ週1回の外来リハビリテーションに通院される方もいらっしゃいます。 術後3週までは、腫脹が増強しないよう炎症を管理しつつ、股関節の可動域を広げるようなストレッチングを中心に行います。この期間、痛みや腫れをコントロールしつつ、股関節の動きを徐々に回復させます。 術後3週からは、状態に合わせて徐々に筋力を強化していきます。殿部の筋力を強化することによって歩容の改善や、スポーツを希望される方はその競技の動作に向けた運動を行います。術後3ヵ月になるとハイインパクトスポーツ(マラソンなど)やコンタクトスポーツ(サッカーやラグビーなど)以外のスポーツ活動が許可されます。手術後でも生涯スポーツを楽しんでいくことが可能です。 セルフエクササイズの指導の様子 5. 最後に 人工股関節全置換術後のリハビリテーションは、家屋などの住環境・生活環境や身体の状態に合わせて皆様の「手術後にこうなりたい!」という目標や希望に合わせて提供させていただきます。手術は大きな決断ですが、より良い生活を送るための選択肢の一つになります。「手術を受けたい!」とまではいかなくても、股関節の痛みや日常生活における股関節可動域制限などでお困りの方は、まずは第1歩として、当院の診察に来て相談していただきたいと思います。 執筆:病院理学診療部 中村周平 監修医師:三浦陽子
ふなせいコラム:股関節変形性股関節症(股関節痛がある人)のリハビリ 当院の解説 船橋整形外科病院は千葉県船橋市に所在し、”整形外科における専門医療の実践”を柱とした整形外科専門病院です。手術件数などの詳細はこちらをご確認ください。 目次 1. 変形性股関節症とは 2. 変形性股関節症の症状 3. リハビリテーション 4. セルフチェックシート 5. 最後に 1. 変形性股関節症とは 変形性股関節症は関節軟骨の退行性変化をきっかけに股関節の関節破壊・変形をきたす疾患です。原疾患が明らかでない一次性と何らかの疾患、病態に続発する二次性に分けられます。高齢者が要支援者(要支援1.2)になる原因の第一位は関節疾患であり、痛みや運動機能の低下を引き起こし日常生活動作作能力が低下することで自立した生活が困難となる大きな要因となっています。 2. 変形性股関節症の症状 初期段階としては動きはじめに鼡径部痛を認め、病期の進行とともに関節可動域制限、筋力低下、歩行障害、日常生活動作へ支障をきたすなどの症状が挙げられます。 変形が進行すると、その痛みが強くなり、場合によっては持続痛(常に痛む)や夜間痛(夜寝ていても痛む)に悩まされることもあります。 3. リハビリテーション 当院の変形性股関節症に対するリハビリテーションでは、痛みの軽減や身体機能改善・維持、または日常生活動作の維持・拡大を目的に関節可動域運動、筋力強化運動、歩行練習、生活指導などを行います。 ・ストレッチやマッサージによる柔軟性の改善 1. おしりのボールストレッチ 2. うつ伏せ ももの前のストレッチ 3. 座位四股(内もも、お尻) 4. 棒体操(胸周りのストレッチ) 図1-1 おしりのボールストレッチ 図1-2 ももの前のストレッチ 図1-3 座位四股 図1-4 棒体操① 図1-5 棒体操② ・股関節周囲の筋力トレーニング 1. うつ伏せ 股関節外転 2. 股関節 外旋 図2-1 股関節外転 図2-2 股関節 外旋 ・日常生活指導 1. 杖の持ち手 振り出し方 2. 階段の降り方 3. 床への立ち座り 4. 車の乗り降り 4. セルフチェックシート ① 痛みはないが、股関節(付け根、お尻)に違和感がある ② 股関節が硬いため、靴下がはきにくい、爪が切りにくい ③ 立ち上がる時に股関節が痛む ④ 歩き初めに股関節が痛む ⑤ 階段を昇り降りする時に股関節が痛む ⑥ 長時間歩くと股関節が痛む ⑦ 歩いているとき股関節がずっと痛い ⑧ 痛みがある方の足を引きずって歩いている ⑨ 上体を左右に揺らしながらでないと歩くことができない 5. 最後に 当院では股関節の状態を医師が判断し、療法士が各自に合った運動を作成、指導しています。股関節に痛み・違和感がある方、セルフチェックシートで1つでも当てはまる症状がある方は一度診察にいらしてください。 執筆:病院理学診療部 小吹祥平 監修医師:三浦陽子
ふなせいコラム:スポーツ豆知識当院の解説 船橋整形外科病院は千葉県船橋市に所在し、”整形外科における専門医療の実践”を柱とした整形外科専門病院です。手術件数などの詳細はこちらをご確認ください。 目次 1. 足関節捻挫とは 2. どんな症状がおこる? 3. リハビリについて 4. さいごに 1. 足関節捻挫とは 足関節捻挫とは主にスポーツなどで見られる言わば捻ることで靭帯損傷を引き起こす足関節の怪我です。足関節に不安定感を感じるようになり、そのままにしておくと慢性化し何度も繰り返し、また足部の軟骨損傷、股・膝関節にも影響を及ぼします。そのため足関節捻挫は怪我をした後すぐに適切な処置とその後のリハビリテーションが重要になります。 2. どんな症状がおこる? 足関節は関節の外側に3つの靭帯、内側に1つ靭帯があります。内側に捻ることで外側の靭帯、外側に捻ることで内側の靭帯の損傷が引き起こされます(図1)。怪我した後すぐは腫れや痛みなどが生じます。軽症であればすぐに歩けます。またスポーツをすることができますが、重症のときは痛みなどで歩くのすらままならないケースもあります。そのほかにも動きの制限や筋力低下・バランス機能低下などの様々な症状が引き起こされます。 図1 3. リハビリについて ・受傷直後はなにをする? 受傷後直後は炎症を抑えることが大事です。一般的にはRICE処置(R:Rest安静、I:Icing冷却、C:Compression圧迫、E:Elevation挙上)を行います(図2)。 痛みや腫れがひどく、歩けないケースもあるためその際は松葉杖の使用やシーネ固定を行うこともあります。スポーツの復帰を希望される方には他の筋肉を落とさないように足以外のトレーニングを行います(図3)。 図2:アイシング 図3-1:体幹トレーニング 図3-2:おしりのトレーニング ・痛みやはれが落ち着いてきたら 徐々に足を動かしていき、腫れや痛みで硬くなってしまったところの動きをよくしていきます。まずは痛みのない範囲からゆっくり動かしていきます。腫れや痛みの悪化がなければ徐々に回数を増やしタオルを用いたストレッチなどに移行していきます(図4)。 図4:足のストレッチ ・動きがでてきたら ある程度動きがでてきたら落ちてしまった筋力を戻す運動を始めます。初めは痛みがない範囲で足をつけないで行うチューブなどを用いてふくらはぎやすねの筋肉を動かしていきます(図5)。回復にあわせてつま先立ちやスクワットなど足をつけたトレーニングを開始していきます(図6)。 図5:チューブ運動 図6-1:つま先立ち 図6-2:スクワット ・足が痛みなくつけるようになってきたら 不安定感をなくすためのバランストレーニングを開始します。片脚立ちや柔らかいマットやバランスボール上で立つなどのトレーニングをしていきます(図7)。バランストレーニングは再受傷しないためにも重要なトレーニングになってきます。 図7-1:片脚立ち 図7-2:バランスボール上 スポーツ復帰を希望される方は上記トレーニングに併せ競技復帰に向けたリハビリテーションを開始していきます。 4. さいごに 足関節捻挫は軽視されやすい怪我ですが、冒頭でも述べた通り正しい処置を行わないと慢性化し日常生活・スポーツパフォーマンスにも影響を及ぼし、時には重大な怪我にもつながりかねません。当院では足の状態を医師が判断したあと、各自に合った運動を療法士が作成し指導しています。受傷し炎症症状を伴う場合もしくはすでに慢性化してしまっている場合でも一度診察にいらしてください。 執筆:船橋理学診療部 山口彩音 監修医師:高橋謙二
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