■なぜ病院の事務を選んだんですか?
大学3年生の夏頃から就職活動を始めましたが、当時は事務職だったら何でもいいという感じでした。でもデスクでパソコンに向かっているだけだと、途中で集中力が切れてしまうかな、とも思っていて。少しは動いたりもできるところがないか探していましたが、どこも電話対応と社内でのやり取りが主で、あまり動かないというところが多かったんです。
そんな時に学校でたまたま船橋整形外科の求人票を見つけて見学に来てみたら、いわゆる事務職と言われて想像するような事をやっている人と、患者さまを対応している人とがいて、「いいかもしれない、私にあっているかもしれない」と思いました。最初は全く医療系を意識していなかったのですが、そこから医療事務の仕事を探し始め、クリニックを中心にいくつかの医療機関を見学しました。
最終的に船橋整形外科に決めたのは、病院だけど明るい雰囲気とはつらつとした感じがしたからです。実際、「今の生活よりももっと良くしたい」「手術をしてスポーツに復帰したい」という前向きな患者さまがすごく多いですね。基本的にこの病院は良くなって帰るという患者さまがほとんどで、退院の時に「すごく良くなった!」とか、足を引きずっていた患者さまも「普通に歩けるようになったんです」と言ってくださることも多く、あまり重苦しい雰囲気は感じない病院です。

 

■文学部出身で何も知らなかった私
大学で文学部だった私は医療の事を全く知らない状態で入職しました。保険証の見方もわからなければ、内服と頓服の違いって何だろう?って、本当に一から教えてくださいという感じでした。今思えば、おそらく先輩も何も知らない私に教えるのは難しかったのではないかと思いますが、それでも順序立てて教えてくれました。右も左もわからなかったけれど、教えてもらえる環境はあったので「誰にも聞けなくてどうしよう?」みたいなのはなかったですね。
入院事務の仕事は、受付窓口での入院の受付、退院される方の会計、パソコンでの診療報酬の算定等がメインになります。それに加えて労働災害や交通事故の際の自賠責といった普通の保険とは違う請求業務も行います。
入院事務は自分が今何の業務をしているのかがとても分かりやすいです。今は業務全体のどの部分を処理しているのか、その後はどのように処理されるのかがわかるので、覚えることも多くて大変ではありますが、色々知れるのは楽しいと思います。
手術の術式もたくさんあります。基本的なものは最初に先輩から教わりますが、先生が新しい術式を取り入れることも多いので自分で調べたり、それでもわからない時には先生に直接聞いています。私は手術の術式について調べるのが結構好きですね。術式以外のことについても、わからないことが出てきてもマニュアルがありますし、この資料を見ればこの問題は解決できるっていうのがわかっていれば、文系でも全く問題ありません。むしろ、文系の方が良いかもしれません。業務のひとつに症状詳記の作成がありますが、入院までの経緯や手術の内容などを1枚の用紙に文章でまとめなくてはいけないので、文章を作るのが得意な人は向いています。調べものが得意な人も良いと思います。

 

■どんな事に気を付けて仕事をしていますか
どう説明したらわかりやすく伝わるかというのを考えながら仕事をしています。後輩に説明する時だけでなく、上司や先輩に報告する際にもきちんと伝わるように、患者さまから質問された時にもできるだけわかりやすく、言葉もひとつずつ選びながら答えるように努めています。
特に後輩に対しては、話を聞く時は絶対に自分の作業の手を止める、質問を遮らないようにしようとか。基本中の基本なんですが。最近は後輩から質問されることが多くなってきたので、きちんと向き合いたいなと思っています。

 

※所属や仕事内容は取材当時のものです

 

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