人工関節センター

人工関節に関するQ&A

人工関節置換術に関して、患者さまから受ける質問についてお答えします

Q1. 人工関節置換術とは
当院では、主に膝関節と股関節に対し行っております。加齢的変化や関節の病気、けがなどによって変形した関節を人工関節に置き換える手術です。最終的な根治療法ですので、他の治療法(薬物療法、理学療法、関節温存手術など)が無効な場合に行われる手術です。他の治療法に比較すると短期間に歩行能力の回復が可能な切れ味の良い治療法です。
Q2. 人工関節置換術の長所は
関節自体を人工のものに置換する手術ですので、骨折などの様に骨がつくまで体重をかけられないということはありません。手術直後より体重をかけることが可能ですので、早期退院、早期社会復帰が可能です。もちろん痛みもとれますし、特に、人工股関節は関節の動きや下肢の短縮が改善しますので歩容が著明に改善します。
Q3. 人工関節置換術の欠点
人工物であるがための宿命とも言えますが、耐用性に問題があるということです。一般には、15年から20年と言われております。しかし、人工関節自体の材料加工技術やデザインの進歩、材料選択の進歩、手術手技の進歩などにより、耐用性は格段に進歩していると思われ、この欠点も克服されつつあります。但し、現在の人工関節は、実験上または理論上は半永久的であるとは言えますが、人工関節が世界に普及し始めたのが1970年代で、その後、様々な改良または改悪の歴史をたどっていることを考えると、耐久性の問題が解決するのはまだまだ先になりそうです。
Q4. 人工関節の適応年齢について
一般には、人工関節置換術の適応年齢は、60才以上とされております。その理由は、先に述べましたように人工関節の耐用年数の問題があるからです。膝関節に関しては、60才以下で手術を受けられる方はごく少数ですが、股関節では、40代、50代での人工関節手術を受けられる方がf少なからずおります。因みに、当院での人工股関節置換術の平均年齢は63才です。40代、50代でも他に有効な治療法がない場合は、人工関節手術を選択され、短期に社会復帰されておりますので、人工関節の耐用年数の問題はありますが、手術によるプラスの部分を考えると十分な価値があるものと思われます。膝痛や股関節痛を放置しても、すぐには寝たきりや生命の危機には陥りませんが、明らかに生活活動の場を狭めることにはなりますし、経済的損失のみならず、人生の中で最も円熟した時期の大切な出会いや自己表現の機会を失うことになります。
Q5. 人工関節の再置換術について
基本的には、人工関節に緩みが生じた場合や人工関節に破損が生じた場合は人工関節を再び置換する手術が必要になり、かなりの高齢になっても可能ではあります。但し、かなり、侵襲の大きい手術になることがあり、初回の手術より合併症などのリスクは増大します。大切なことは、初回手術後より定期的(年に1回程度でも可)に外来を受診することです。レントゲン検査により、緩みなどの問題は早期に発見され、再置換手術も容易となります。当院では原則的には手術された患者さまはすべて予約システムに組み込まれます。電話での予約変更も容易です。
Q6. 当院での人工膝関節の手術日程
患者さまの手術の希望と外来での診察により手術が決定されるわけですが、当院では以下の流れで人工関節手術が行われます。
  1. 手術1~2ヶ月前:手術日の決定。内科的疾患の評価など。当院では手術前からのリハビリも重要と考えており、自宅でのホームエクササイズのやり方を指導しております。
  2. 手術前日:入院。リハビリ評価。全身麻酔のための諸検査。
  3. 手術当日
  4. 手術翌日:リハビリ開始。
  5. 手術後10日目:抜糸。以後、手術創部が乾燥し、レントゲン検査、血液検査などに問題なく、階段歩行や屋外歩行が自立していれば退院を許可としております。片側:術後5日、両側:術後6日にほとんどの方が退院可能となります。
  6. 術後外来リハビリ通院:基本的には、入院中のリハビリで十分な状態まで回復してから退院となりますので、リハビリ通院は必ずしも不要です。しかし、入院中での理学療法士や作業療法士とのふれあいの中でより高いレベルまでの復帰を目標に、多くの方が、週1、2回のリハビリ通院を数カ月続けておられます。
  7. 術後外来診察:患者さまにより若干の違いはありますが、多くの場合、手術後3週、6週、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、以後は半年から1年に1回程度の通院となります。外来予約システムに組み込まれますので、電話での変更も可能です。
Q7. 当院での人工股関節の手術日程
患者さまの手術の希望と外来での診察により手術が決定されるわけですが、当院では以下の流れで人工関節手術が行われます。
  1. 手術1~2ヶ月前:手術日の決定。内科的疾患の評価など。当院では手術前からのリハビリも重要と考えており、自宅でのホームエクソサイズのやり方を指導しております。
  2. 手術2週間前:必要に応じて自己血貯血を開始。
  3. 手術前日:入院。リハビリ評価。全身麻酔のための諸検査。
  4. 手術当日
  5. 手術翌日:歩行訓練などのリハビリ開始。
  6. 手術後6日目:階段歩行や屋外歩行が自立していれば退院を許可としております。術後4日にほとんどの方が退院可能となります(動画)。
  7. 術後外来リハビリ通院:基本的には、入院中のリハビリで十分な状態まで回復してから退院となりますので、リハビリ通院は必ずしも必要ではありませんが、入院中での理学療法士や作業療法士とのふれあいの中でより高いレベルまでの復帰を目標に、週1、2回のリハビリ通院を数カ月続けておられる方もおります。
  8. 術後外来診察:患者さまにより若干の違いはありますが、多くの場合、手術後3週、6週、3ヶ月、12ヶ月、以後は1~5年に以後は半年から1年に1回程度の通院となります。外来予約システムに組み込まれますので、電話での変更も可能です。
Q8. 手術に伴う諸問題
  1. 麻酔について
    麻酔専門医による全身麻酔で行います。手術後の鎮痛目的などのため腰からの麻酔などを併用します。
  2. 輸血について
    ほとんどの場合が他人からの輸血を必要としません。予定手術でありますので、必要であれば、手術前に自己血の貯血を行いますが、両側同時に行う場合も200~400gの貯血を約半数の方に行う程度です。
  3. 合併症について
    人工関節手術に伴う合併症としては、一般に、以下のようなことが希に発生することがあります。
    1. 手術部位への細菌感染
    2. 深部静脈血栓症(一般にはエコノミークラス症候群と同意)
    3. 脱臼(人工股関節の場合)
      この中で、もっとも頻度的にも高いのが、人工股関節の場合の脱臼ですが、人工関節の進歩とともに脱臼率は低下し、最近の1000例では、脱臼率は0.2%です。
Q9. 手術を行う医師、医療スタッフについて
当院では、人工関節に専属の医師、看護師、理学療法士、作業療法士がおり、多数の手術実績があります。多数の手術実績に培われた知識と経験と、これらのデータを学会活動で公表することにより、より安全かつ正確な手術へと進展しております。
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