リハビリテーション

熱中症とは

暑さの中で起こる障害の総称のことです

病型と重症度

熱痙攣(Ⅰ度)

大量の発汗があり、水飲みを補給した場合に血液の塩分濃度が低下して起こるもので、筋肉の興奮性が亢進して、手足や腹筋の痙攣と筋肉痛などの症状がみられる。

熱疲労(Ⅱ度)

目立った体温上昇はみられないが、脱水による全身倦怠感、脱力感、めまい、吐き気、嘔吐、頭痛などの症状が起こる。

熱射病(Ⅲ度)

過度に体温が上昇(40℃以上)して、脳機能に異常をきたし体温調節が破綻した状態です。意識障害は、周囲の状況が分からなくなる状態から昏睡まで、程度は様々である。脱水が背景にあることが多く、血液凝固障害、脳、肝、腎、心、肺などの全身の多臓器障害を合併し、死亡率が高い。

どんなことが身体におこるか?

Ⅰ度(からだが少しおかしい)

  • 大量の汗
  • 手や脚がいたい。筋肉がピクピクする
  • 少しの時間、ふらふらする

Ⅱ度(からだがおかしいな!)

  • 頭がくらくらする
  • 体がだるい
  • はいてしまう

Ⅲ度(すごくからだがおかしい!)

  • 倒れる
  • おかしな話をしたり変なことをする
  • 息がはやくなる

熱中症の発生状況

当院のスポーツ障害予防に対する取り組みとして、成長期に起こりやすい障害について講義し、理学療法士が選手個別にフィジカルチェックを行い、選手自身の弱点を明確にしたうえで、克服のためのストレッチ方法の指導を行う「成長期スポーツ障害予防教室」を開催しています。教室では、上記のようなウォーミングアップ・クールダウンについてもご説明させていただいております。ご興味のある方は是非参加してみてください!

熱中症になりやすい環境

屋外種目では野球・ラグビーが多く、屋内種目では柔道・剣道で多く発症しています。
熱中症は6-9月で多く発生しています。

熱中症は中学・高校生でも多く発生します。
⇒活動が本格化してくる高校生に多く、学年では体力や技術が未熟な低学年に多い傾向

いざという時のための熱中症の処置

高温下で体調異常になった!!→熱痙攣
ナトリウムを含んだ通しの良い場所へ移動

正常に答えるがめまい・頭痛・大量の汗・脈拍は速く弱いなどがみられる→熱疲労
ナトリウムを含んだ通しの良い場所へ移動

正常な受け答え困難意識消失・見当識障害発汗停止・速く強い脈→熱射病
救急車を要請し、医療機関へ呼吸の確認風通しの良い場所へ移動身体を冷やす(首、脇、足のつけね)

スポーツにおける熱中症予防のポイント

1.熱中症に対する認識を持つ

  • 気温30℃以下でも湿度が高いと起こりやすい
  • 激しい運動では30分でも死亡事故が起こることを認識しておく
  • トレーニング効果を上げるために暑さ対策が必要

2.死亡事故の実態を把握する

  • 持久走、ダッシュの繰り返し
  • 個人差(体力、暑熱への慣れ)、体調に注意、特に肥満者

3.トレーニング中の対策

  • 休憩を頻繁(30分毎を目安)に、水分(0.1~0.2%食塩水)を摂取
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