脊椎・脊髄センター

腰痛に対する低侵襲手術

腰痛に対する低侵襲手術

当院では、薬物療法、リハビリテーション、ブロック療法などの保存的治療により改善しない腰痛(および下肢痛)に対し、体に負担の少ない低侵襲手術を行っています。

  • 腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡下ヘルニア摘出術
  • 腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下神経除圧術
  • 腰椎すべり症などの不安定腰椎に対する低侵襲腰椎固定術
  • 骨粗鬆症性椎体骨折に対する椎体形成術

腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡下ヘルニア摘出術

全身麻酔下に、約16mmの皮膚切開を置き、そこから内視鏡を挿入してヘルニアを摘出します。翌日から歩行可能です。以下のような特長があります。

  1. 皮膚切開が小さいため術後の痛みが少ない。
  2. 背筋に対する負担が少ない。
  3. 術後の発熱が少ない。
  4. 術後最短4日で退院できる。

腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下神経除圧術

ヘルニア摘出術と同様に、全身麻酔下に、約16mmの皮膚切開を置き、そこから内視鏡を挿入して行います。骨、靭帯などを切除して神経の圧迫を取り除きます。両下肢に症状がある場合にも、左または右の片側から両側の除圧が可能なため、反対側の背筋は温存されます。但し、病変が数箇所に及ぶ場合には、広範囲に圧迫を除去する必要があるので、内視鏡手術の適応とはなりません。

腰椎すべり症などの不安定腰椎に対する低侵襲腰椎固定術

腰椎すべり症など腰椎の不安定性がある場合には神経の圧迫を取り除いたあとに、不安定な骨同士を固定する必要があります。従来は、10cm以上の皮膚切開を置いて背筋を広範囲に骨からはがして病変部位に達して、除圧および固定を行っていました。最近は両側に約35mmの皮膚切開を2箇所置き、径30mmの筒を挿入して、背筋を分けるように病変部に到達して手術を行っています。以下のような特長があります。

  1. 皮膚切開が小さいため術後の痛みが従来法に比べ少ない。
  2. 入院期間が短縮される。(順調であれば、術後2週間以内に退院できます。)
  3. 背筋に対する負担が少ない。但し、病変が数箇所に及ぶ場合にはこの手術の適応とはなりません。

骨粗鬆症性椎体骨折に対する椎体形成術

高齢化に伴って、骨粗鬆症による胸椎、腰椎の圧迫骨折が増加しています。一般的には、安静、鎮痛剤、コルセット装着などの保存的治療によって改善します。
しかし、痛みが長続きしてなかなか改善せずに長期間の安静を強いられる、骨のつぶれが徐々に進行して腰曲がり状態に至る、さらにつぶれた骨が神経を圧迫して両下肢の麻痺が起きることがあります。これらの状態の治療、予防の目的で最近では手術的な治療法(椎体形成術)が行われます。これは全身麻酔を行って、ハイドロキシアパタイトと呼ばれる人工骨を、背部に置いた2箇所の約20mmの皮膚切開からつぶれた骨の中に充填する方法です。手術時間は1時間位です。これによって、痛みの緩和、つぶれた骨の復元、つぶれの進行を予防することができます。

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