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研究会報告

第5回 日本肩関節理学療法研究会報告

2010年7月24日(土)

今年のテーマ「腱板」と題し、第5回日本肩関節理学療法研究会研究会が帝京平成大学専門学校(千葉県千葉市)にて開催されました。昨年同様、全国各地から300名近い先生方に参加頂きありがとうございました。

今開催から、本研究会をより充実した会とするため触診講習会を追加させて頂きました。また、前回に引き続き懇親会を兼ねたナイトセミナー開催など、趣向を凝らしたプログラムを取り入れました。
来年以降も本研究会の発展のため、新たなチャレンジができればと考えております。皆様からのご意見・ご要望などありましたら研究会事務局まで宜しくお願い致します。


会場

触診講習会

第1日目は、立花孝先生(信原病院)、高濱照先生(九州中央リハビリテーション学院)による肩の触診(palpation)講習が開催されました。
多数の応募から先着40名の理学療法士、作業療法士の先生方が参加されました。肩関節における肩甲骨、上腕骨のランドマーク、筋の起始、停止など解剖の基礎の重要性を改めて感じました。


パネルディカッションでは「腱板損傷に対する理学療法の実際」と題して、各施設で行われている腱板断裂術後の理学療法の実際を紹介して頂きました。手術法(オープン法、セミオープン法、鏡視下法)、装具などの相違点を議論しながら活発な質疑応答が行われました。

招待講演1の浜田純一郎先生(桑野協立病院 )による「胸郭・肩甲骨からみた腱板機能」では、肩挙上時の肋骨運動、肩甲骨の動きと筋肉、解剖の教科書と異なる肩周囲筋の解剖、腱板筋群の正しい解剖、捻じれ筋の存在、僧帽筋と三角筋の関係、肋骨・肩甲骨から腱板機能などの評価方法を説明して頂きました。また、肩関節挙上運動に対して肩甲骨を動かさずGHjから挙上するGタイプと肩甲骨から挙上するSタイプの2つのタイプに診断し、中枢から末梢、肋骨・肩甲骨、腱板筋・上腕・肘に対してアプローチする治療法など、貴重なお話がたくさんありました。


浜田純一郎先生

ナイトセミナー

その後、会場をホテルスプリングス幕張に移し、懇親会およびナイトセミナーが開催されました。豪華な料理とお酒を交えながら、普段お話する機会がない他施設の先生方との交流や、研究会会場で話せない事など、楽しい時間を過ごすことができました。またナイトセミナーでは多数の施設の先生方に出てきて頂き各施設での腱板に対しての理学療法を聞くことができました。


2010年7月25日(日)

高濱照先生

研究会2日目は、第1回研究会から恒例となっている、高濱 照先生(九州中央リハビリテーション学院)による「三角筋の機能解剖」と題した教育講演が行われました。
毎年、基本に戻り解剖学を学ぶよい機会となっています。


招待講演2の田中稔先生(東北労災病院スポーツ整形外科部長)より御講演を頂き、「腱板断裂の診断と治療」では、腱板断裂の部位と大きさを知ることの重要性を教えて頂きました。腱板断裂のMRI診断は、T2強調像での腱の欠損部に貯留した関節液が高信号として捉えられることやエコーによる診断は境界エコーの平坦化・陥凹化・途絶、内部エコーの変化、大結節骨皮質の不整像など、画像診断のポイントと手術療法を中心にもとてもわかりやすく説明して頂きました。
また、理学療法士が疑問に感じる手術適応、保存療法の選択基準などはとても参考になりました。


田中稔先生

村木孝行先生

講演1「腱板断裂の理学療法」では村木 孝行先生(東北大学病院)から、腱板断裂のメカニズムや評価方法を説明して頂きました。また術後理学療法のポイントをでわかりやすお話して頂きました。


山口光國先生

「山口光國が伝えたかった本当のCuff-Yエクササイズ」ではCuff-Yエクササイズの第一人者山口 光圀先生((有)セラ・ラボ)からは、本当のCuff-Yエクササイズについて御講演を頂きました。先生のお考えを臨床にてしっかり生かしていきたいと思います。


症例検討会(3演題)では腱板断裂術後に対する実際の評価・治療・効果について動画を中心としたプレゼンテーションをしていただきました。日常の診療ではなかなか目にすることのない非常に複雑な機能障害に対してどのような評価や理学療法アプローチを実践しているのかを学ぶことができました。参加者からも多くの意見や質問があがり活発な討議がなされ、腱板損傷において必要な知識や評価技術、治療展開を再確認することができたと思います。今後も臨床に役立つように工夫していきたいと思います。

最後に、運営スタッフの皆さん今年もありがとうございました。

運営スタッフの皆さん

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