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2021.09.14

肩の脱臼について

今回は肩の脱臼について、船橋整形外科病院で過去に行ってきた肩の脱臼の治療をもとに、原因・症状・手術などについてわかりやすく解説していきたいと思います。

当院の解説
船橋整形外科病院は千葉県船橋市に所在し、”整形外科における専門医療の実践”を柱とした整形外科専門病院です。手術件数などの詳細はこちらをご確認ください。

 

Q:肩の脱臼の原因について教えて下さい?

肩の脱臼とは、腕の骨(専門用語で上腕骨【じょうわんこつ】といいます)が、肩甲骨の受け皿(関節窩)から外れてしまった状態のことで、多くの場合、けがによって起きます(外傷性脱臼といいます)。 肩が脱臼した際に関節窩の周りにある関節唇が損傷します。

これをバンカート損傷(Bankart損傷)と呼びます。このバンカート損傷は自然には修復されず、さらに靭帯が緩んでしまうと脱臼を繰り返します。これを反復性脱臼といいます。

肩の脱臼イメージ

Q:肩の脱臼の症状について教えて下さい?

通常、肩を脱臼した時には痛みを生じ、肉眼的にも肩が変形するといった症状がみられる場合もあります。また、脱臼にともなって腋窩神経などの腕神経叢と呼ばれる神経が一時的に麻痺し、肩や腕に力が入りにくくなることが起こる場合もあります。肩の脱臼を繰り返した反復性肩関節脱臼の場合には、特定の位置で肩が脱臼しそうになるという不安感が生じることがあります。

 

Q:肩の脱臼をしたとおもったら、どうしたいいですか?

肩の脱臼が自然に治らない場合はただちに病院に行き、脱臼しているかをレントゲンで確認した後、医師により脱臼を整復してもらいましょう。 肩の脱臼が自然に治った場合でもあまり無理に肩を動かさないようにし、安静を保ちながら肩の専門医師のいる病院を受診してください。 とくに肩の脱臼が繰り返し起きている場合には、専門的な治療が必要になりますので肩の専門医師がいる病院を受診する事を強くおすすめいたします。

 

Q:肩の脱臼の診断方法はどういったものがありますか?

肩のレントゲン写真を撮り、脱臼しているかを確認します。また、骨折を伴っていないかも同時に確認します。 次に肩の脱臼の原因を詳しく調べるためにCTやMRI検査を行います。

 

CT:主に骨の形態、骨折の有無を確認します。

肩の脱臼のCT画像

MRI(関節造影):レントゲンやCTでは見えない靭帯や関節唇の損傷(バンカート損傷)を確認します(注:検査前に生理食塩水を関節内に注射して評価します)

 肩の脱臼画像のMRI

Q:船橋整形外科病院では肩の脱臼の手術はどのように行っていますか?

手術は原則関節鏡視下手術で行っています。手術時間は患者様の症状にもよりますが1時間から2時間で終わります。肩の骨や靭帯の状態が悪い場合は骨移行術(ブリスト―法)を行う場合もあります。

鏡視下手術のメリットは従来の手術法(関節鏡を使用せず直視下に行う方法)と比較すると、傷口が小さいため正常組織を傷つけにくい、痛みが少ない、術後の感染が少ないなどの利点があります。 また、美容的観点からも手術後に残る傷跡は多くの場合小さな痕しか残りません。 当院での方法は鏡視下バンカート修復術と言われる方法で行っています。鏡視下バンカート修復術とは、関節窩の端に糸のついた非金属性のビス(アンカー)を骨に打ち込み、損傷した関節唇とゆるんだ靱帯に糸を用いて靭帯に緊張をかけ修復をします。

 

肩関節鏡(鏡視下手術)

鏡視下バンカート修復術

ポイント:当院での鏡視下バンカート修復術は、患者様のスポーツ歴などの背景によっていくつかのバリエーションがあります。

手術後の再脱臼のリスクを減らす目的で、バンカート法に加え補強処置をおこなう場合があります。患者様の年齢(特に10代は再脱臼のリスクが高いです)、肩関節の状態、現在おこなっているスポーツ活動の種類によって手術の補強処置をおこなっています。 現在行われているスポーツへの復帰や、今後やってみたいスポーツなどありましたら手術、前に必ず医師にお伝えください。

以下が主な補強処置です。

 

補強処置①:腱板疎部縫合術

腱板疎部というのは前方の腱板である肩甲下筋腱と棘上筋腱の間のことで、この腱板疎部を糸で縫合し、関節自体の容量を小さくすることで再脱臼を予防するための処置です。

補強処置②:レンプリサージ法

脱臼の際にできてしまった上腕骨頭後方の陥没部分(ヒルサックス病変と言います)にアンカーを挿入し後方の腱板に糸をかけこの陥凹を埋めるように縫い付ける方法です。この陥没が大きいと損傷したバンカート病変にはまり込み、脱臼が起こりやすくなるため、レンプリサージ法が必要になることがあります。 とくに相手との接触機会が多いスポーツ(ラグビー、アメリカンフットボール、サッカー、バスケットボールなど)に関わる患者様の場合は、タックルやトライなどスポーツ活動中の再脱臼の可能性が高いため、腱板疎部縫合術とレンプリサージ法を併用して行います。また、オーバーヘッドスポーツ(野球・ソフトボールなどのボールを投げるスポーツ、テニスやバドミントンなどのラケットを振るスポーツ)の患者様の場合には、投球やスイングの妨げにならないように可動域を確認しながらバンカート修復術のみを行います。 このように患者様のスポーツ内容によって、一人一人に最適な術式を選択して行っております。

 

Q:肩の脱臼は手術をしないと治りませんか?

脱臼の際に関節唇が損傷(バンカート損傷)した状態で靭帯が一度緩んでしまうと、脱臼がくせになってしまう場合があります。この病態を反復性肩関節脱臼といいます。 反復性肩関節脱臼になると、テーピングや装具で肩を押さえても不安定感が残り再脱臼をおこします。 また肩がいつ脱臼するのかわからないという不安で日常生活が過ごせない、肩の痛みや不安定感があり全力でスポーツができないなどの理由で手術を希望される患者様もいらっしゃいます。 不安な気持ちがある方は一度当院でお話だけでもいただけたら、最適な治療方法をご説明出来ると思いますのでお気軽にお問い合わせください。

 

Q:肩の脱臼の手術は痛いですか?どのような麻酔をしていますか?

船橋整形外科病院では経験豊富な麻酔科医(麻酔専門医10人)の管理のもと、患者様の術後の痛みを少しでも軽減出来るように、全身麻酔と神経ブロックを併用して麻酔を行っています。

全身麻酔とは、手術中の痛みや意識を取り除き、手術が安全に行えるように患者様の全身状態を維持することです。手術室に入室後、点滴の管から麻酔薬を投与して眠っていただきます。全身麻酔中は深い眠り(無感覚/無意識)のため、口からチューブをいれて人工的に呼吸を管理します。また、手術中および手術後の痛みを最小限におさえるために、神経ブロックも併用します。神経ブロックは執刀直前に麻酔科医により行われます。首の付け根から、肩や腕の神経の周囲に麻酔薬を注射し、肩や腕の痛みを感じる神経をブロックします。 神経ブロックを行うことで、手術後12時間程度はほとんど痛みを感じることはありません。通常、手術後の痛みは術後2日ほど続きますが、神経ブロックの効果消失後は内服薬や座薬などの鎮痛薬に切り替えます。

 

 

Q: 肩の脱臼の手術の入院期間はどのくらいになりますか?入院から退院までの流れを教えてください。

通常は3泊4日の入院で、手術後2日目で退院となります。

初日(術前日) 装具合わせ、入浴、リハビリ(術前評価)
2日目(手術当日) 手術、術後3時間で歩行・飲食可能
3日目(手術翌日) リハビリ開始、創部消毒、更衣・シャワー・装具着脱訓練
4日目(術後2日目) 退院

 

以上が大まかな流れです。ただ患者様の状況に合わせて若干の変更がありますので、必ず医師またはスタッフから説明させていただきます。なにか疑問がありましたらスタッフまでお気軽にお問い合わせください。

 

Q:退院後の生活は?装具をいつまで装着したらよいですか?

更衣・入浴 退院直後からご自身で可能となります(正しい方法を入院中に指導します)
リハビリ 退院後、数日以内に開始します。
通学 退院後すぐに許可しています
抜糸 術後10日目頃に外来で行います(※抜糸前は傷口の汚染に注意してください)
装具 約2-3週間継続します(通常は衣服上に装着します(下図参照))
運転 装具がはずれてから可能となります

 

肩の脱臼の手術後の装具

 

Q:肩の脱臼の手術費用はどれくらいになりますか?

手術方法や患者様の症状などにより費用は若干異なります。おおよその費用は手術前に当院のスタッフから説明させていただきます。当院の場合、3割負担の患者様で入院日数4日間の場合約23万円の自己負担額になります。高額医療制度という、医療費の自己負担額が払い戻される制度を使用することも可能ですので、お気軽にスタッフまで御相談ください。

 

Q:仕事復帰や競技(スポーツ)復帰の時期はいつごろになりますか?

仕事についてはデスクワークであれば、退院後すぐに許可しております。軽作業の場合は術後2~3ヶ月、重労働の場合は、術後5~6ヶ月頃から可能となる見込みです。 競技復帰に関しては、術後約1ヶ月でジョギングや体幹・下半身の運動を開始します。 手術をした組織の修復には約3ヶ月を要するため、肩に負担のかかる競技やトレーニングの開始は術後約3ヶ月頃となります。 競技完全復帰時期はスポーツ種目や個人の回復具合により異なりますが、術後5~6ヶ月頃を目標とします。競技完全復帰まで継続的にリハビリを行います。術後2年間は診察を継続し、術後6ヶ月、1、2年時に肩の状態を定期的に確認します。

 

以上になります。他にもなにか質問があれば医師、スタッフにお気軽にご質問ください。

 

執筆者 看護師:金子誠 医師:星加昭太

 

 

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