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東京・千葉の再生医療 船橋整形外科みらいクリニック治療について膝の再生医療とは?PRP療法・APS療法・ASC療法のメリット・デメリットと費用相場を解説
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膝の再生医療とは?PRP療法・APS療法・ASC療法のメリット・デメリットと費用相場を解説

膝の再生医療とは?解説ページのキービジュアル

階段の上り下りや寝床から起き上がるときなどに、膝に違和感を感じていて日常生活で不便を感じている人は少なくありません。膝関節の治療法として、再生医療に注目が集まっています。

しかし、言葉は耳にしたことがあっても「膝の再生医療ではどのようなことができるの?」「治療のメリットは何?」といった疑問が出てくることもあるでしょう。

そこで本記事では、膝の再生医療PRPAPSASC療法について、メリット・デメリット、費用相場と効果について詳しく解説します。

著者プロフィール

小倉 誉大

おぐら たかひろ
船橋整形外科みらいクリニック院長
横浜市立大学医学部卒業後、国家公務員共済組合横須賀共済病院整形外科や船橋整形外科病院スポーツ医学センターでの勤務を経て、ハーバード大学医学校にて関節軟骨細胞の培養に関する研究、膝関節軟骨損傷・変形性膝関節症に対する治療を数多く経験。Jリーグチームの帯同ドクターも務める。
 

膝の再生医療法とは?

再生医療とは、病気やケガで傷ついた組織や臓器の働きを、自然な回復力を活用して再生を目指す医療法のことを指します。一般的には、体の組織や臓器が正常に動かなくなると、薬剤での保存療法か、人工臓器・人工関節への置き換えなどの手術療法を行います。しかし再生医療では、患者様の血液や幹細胞を培養したあとに損傷部位に注入するという、修復・再生する手法を用いて、組織の治癒を目指していきます。


ここでは、膝の痛みの原因と再生医療を活用した治療法として、以下の3つを解説していきます。


それぞれ、詳しく見ていきましょう。


膝の痛みの原因は変形性膝関節症

多くの場合、膝に感じる違和感は、変形性膝関節症が原因です。変形性膝関節症は、膝に負担がかかって軟骨がすり減っていくことにより、関節に炎症や変形が起こる病気です。症状が進むと、膝関節に痛みや腫れを引き起こします。



初期段階では、立ち上がるときや歩き始めるときに痛みを感じます。病気が進行すると階段の上り下りや正座がしづらくなり、日常生活に影響を及ぼすことも少なくありません。さらに症状が進むと、関節が変形し、激しい痛みで歩くのが困難になることもあります。



膝関節症の治療には、これまで膝関節の周辺の筋力をアップさせる運動療法、薬物療法などの保存療法、関節鏡手術や人工膝関節置換術といった手術療法の3つが主な治療法でした。そこに、近年はPRP療法APS療法ASC療法の再生医療という新たな選択肢が加わりました。



PRP療法

PRP療法とは、患者様の血液から血小板を抽出して「多血小板血漿」(Platelet Rich Plasma)という高濃度の成長因子を含んだ溶液をつくり、患部に注入する再生医療です。


血液中の血小板には、成長因子が多く含まれています。成長因子には回復を加速させる効果が期待できるため、ケガの治りを早くし、炎症や痛みを改善する効果が期待できます。PRP療法は、アキレス腱や膝蓋腱、靭帯などの治療として、整形外科領域で、スポーツ外傷や障害、変形性膝関節症、腰痛の治療法に採用されています。


APS療法

APS療法とは、「自己タンパク質溶液」(Autologous Protein Solution)の略で、成長因子からなるPRPをさらに高濃縮して患部に注入する再生医療です。血液から抽出したAPSを、痛みを感じる関節などに注射することで、疼痛や炎症を緩和するだけでなく、軟骨の変性や組織の破壊を抑えることも期待できます。


現在、APS療法は主に変形性膝関節症の治療に利用され、次世代型のPRP治療と呼ばれ、高い効果が認められはじめています。



ASC療法

ASC療法とは、脂肪由来培養幹細胞療法のことです。脂肪組織には幹細胞と呼ばれる細胞が含まれています。これを脂肪由来幹細胞といいます。脂肪由来幹細胞は、自分自身のコピーを作ることができたり、骨や軟骨、筋細胞、血管新生に関わる細胞などになることができる細胞です。ご自身の脂肪組織から採取した幹細胞を、体の外で約6週間かけて増やし、関節内に投与します。関節内に投与された幹細胞は、軟骨に分化する能力を持つだけでなく、周囲の細胞や組織に作用して 、関節の炎症を抑え、組織修復や軟骨の再生を促すことが期待できます。この作用により関節症の進行を食い止め、進行を遅らせる効果があると考えられています。



膝の再生医療で行うPRP・APS・ASC療法のメリット

膝の再生医療であるPRPAPSASC療法には、以下の3つのメリットがあります。

  • 日帰りで処置が可能
  • 副作用のリスクが少ない
  • 手術不要で繰り返し治療ができる(ASC療法の場合は、脂肪採取のための日帰りの処置が必要)

それぞれについて、詳しく解説していきます。


日帰りで処置が可能

膝の再生医療で行うPRPAPS療法のメリットの1つ目は、日帰りで処置ができることです。人工膝関節への置換といった手術を行う場合、入院しなければなりません。しかし、PRPAPS療法であれば、治療がおよそ1時間〜2時間程度ですむため、家庭の事情や仕事の都合で入院できない人でも治療が行えます(一部採血から注入まで3週程度かかるものもあります)。ASC療法の場合、お腹から脂肪採取(日帰り処置)が必要で、その後6週間程度の培養期間が必要です。


また、持病があり人工関節の手術ができない人も、PRPAPSASC療法なら治療が行える可能性があります。そして、手術を伴わないため体への負担が少なく、年配の方でも処置が行いやすいのが特徴です。


副作用のリスクが少ない

膝の再生医療で行うPRPAPSASC療法のメリットの1つ目は、副作用のリスクが少ないことです。PRPAPS療法は、患者様自身の血液やタンパク質を用いて治療を行います。ASC療法は患者様自身の脂肪組織を用います。そのため、アレルギー反応や感染症のリスクを大幅に低減できます。そのため、手術と比べて安全性が高い治療法として知られています。


繰り返し治療ができる

膝の再生医療で行うPRPAPSASC療法のメリットの1つ目は、繰り返し治療ができることです。手術を行わず注射1本で何度でも治療が行えるため、日常生活への負担が少ない治療法です。1回目を受けてしばらく経ったあと、痛みが戻りかけたので2回目の治療を受けるといったこともできます。


膝の再生医療で行うPRP・ASP療法のデメリット

膝の再生医療PRPAPSASC療法のデメリットには、以下の3つがあります。

  • 保険適応外のため費用は10割負担になる
  • 安定した効果が出にくい
  • 副作用が全くないとは言い切れない

1つずつ、詳しく見ていきましょう。


保険適応外のため費用は10割負担になる

膝の再生医療で行うPRPAPSASC療法のデメリットの1つ目は、保険適応外のため費用は10割負担になることです。保険適用外とされているため、費用を全額負担する必要があります。


また、保険が適用される治療や検査と同時に行うこともできません。そのため、主治医と十分に話し合い、認可された他の治療方法と比べて費用対効果を検討した上で、納得して治療を受ける必要があるでしょう。


安定した効果が出にくい

膝の再生医療で行うPRPAPSASC療法のデメリットの2つ目は、安定した効果が出にくいことです。効果には個人差があるため、全ての人が同じ効果を得られるわけではありません。特に、膝の状態が重度に悪化している場合や、変形性関節症の患者様には、治療後も痛みが残ることがあり、満足できる結果が得られないことも少なくありません。


また、PRPAPSASC療法は体内の自己タンパク質やご自身の幹細胞を利用するため、個人の体質や健康状態によって効果の現れ方が異なります。そのため、治療を受ける前に十分なカウンセリングや各種検査を受け、個人の状態にあった治療法を選ぶことが重要です。


副作用が全くないとは言い切れない

膝の再生医療で行うPRPAPSASC療法のデメリットの3つ目は、副作用が全くないとは言い切れないことです。治療のときには採血と注射をするため、痛みや皮下出血が起こることがあります。またASC療法の場合は、お腹から脂肪を採取するため、一時的に皮下出血などが起こることがあります。治療した部位によっては、1週間程腫れが続くこともあります。そして、治療後には患部に腫れや痛み、熱感、内出血といった症状が一時的に現れるケースもあることを理解しておきましょう。



膝の再生医療法の流れ

事前にPRPAPS療法ASC療法が適応する状態かを確認し、治療の説明や問診、検査を行います。治療当日は、血液を採取し、特殊な器具を用いてPRP・APSを遠心分離・抽出し、肘や膝といった患部に注入するという手順です。採取する血液の量はおおよそ52〜55mLで、献血(大体400mL)に比べると非常に少ない量です。一般的には、採血から治療終了まで、約1時間〜1時間半で終わります(PRPの種類によっては3週程度作成に時間を要するものもあります)。治療後は、安静にしなければならない必要はありませんが、激しい運動は避けましょう。ASC療法の場合は、脂肪採取の予定日を計画し、脂肪採取から約6週間後に関節内投与による治療を行います。



膝の再生医療法の費用相場

前述した通り、2023年9月現在、PRPAPSASC療法は保険が適用されず、自由診療です。費用は医療施設や患者様の状況によって異なりますが、当院の参考料金は下表の通りです。


治療法 料金(税込)
PRP療法 150,000円~200,000円/回
APS療法 350,000円/回
ASC療法 1,200,000円/回


膝の再生医療法でよくある疑問

膝の再生医療を検討しているときのよくある疑問について、以下の3つを解説します。

  • どれくらいで効果が現れる?
  • 効果はどのくらい続く?
  • 治療を受けられないケースはある?

それぞれについて、詳しくみていきましょう。


どれくらいで効果が現れる?

個人差はありますが、治療後約1週間で効果を感じる方が多く見られます。早い人は数日、遅い人では数ヶ月後に効果を感じる人もいます。また、効果を感じられない場合もあります。治療後に6ヶ月以上、効果が得られない場合は、手術など他の治療法も含めて、主治医と相談する必要があるでしょう。


効果はどのくらい続く?

一般的なPRPの痛みの緩和や改善といった効果は、個人差がありますが、およそ6~12ヶ月と言われています。一方、APSを一度投与した後、効果がおおよそ24ヶ月持続するという報告結果があります。ASC療法は、持続期間に関してまだ不明な点もありますが、変形性関節症の進行予防に関する医学的知見が集まってきており、進行予防に注目がされています。


治療を受けられないケースはある?

一般的に、以下のケースに当てはまる人は治療を受けることができません。

  • 発熱がある
  • がんの治療を受けている
  • 関節に感染が生じている
  • 薬物アレルギーがある
  • 免疫抑制薬を服用している

持病がある方や不安に思う症状がある場合は、主治医に相談しましょう。



まとめ

膝の再生医療であるPRP療法ASP療法ASC療法は、手術をすることなく日帰りで処置ができる治療法です。患者様自身の血液や脂肪組織を利用するため、副作用のリスクが少なく、繰り返し治療が行えるという特徴があります。しかし、現在は保険適用外の治療で、安定した効果が出にくいというデメリットも見逃せません。実施を検討する場合は、主治医の診察を受け、ご自身の状況を確認した上で、最適な治療法を選択しましょう。



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